スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ふわりと白い―未知との遭遇―

出会い?いいや出会いというにはおこがましい
それでも出会いには変わらない
言い換えるならば遭遇と言いたい
そう
未知との遭遇

白い白い

ふわふわ自由な

甘い香の

兎の



―ふわりと白い―

※これは大学生とデザイナーという設定ではあるけど
 非常に適当な代物になるでしょー
 だって俺もの知らないから!
 あとこの前書いたのとは設定微妙に変更あるので
 携帯で直してたらチョビチョビ変わったので設定直してまたUPした

では追記に載せるよー
↓↓↓
今夜の道を歩いている。バイトが長引いたからだ。
本来ならもう家で休んでいる時間のはずなのに まだ野外にいる。
労働基準法で訴えたい気分になってくる。恐らく敗訴するだろうが。
一応暦の上ではもう秋なのだが 全く秋らしくない。地球温暖化はこんなところにも忍び寄っているのかと思うと 少しの苛立ちとともにある種の感動を覚えた。

暫く歩くと愛しの我が家が遠くに見えてきた。
毎日大学には自転車。バイト先にも自転車だというのに それが朝起きると何時もの場所から消えていた。自転車を家から盗るとは中々骨のある奴だが 生活必需品を奪われたら堪ったものじゃない。今日はバスを使ってしまった。金が勿体無い。
だが我が家の玄関先を見ると盗られた自転車が堂々と転がされている。せめて立てておいてくれないだろうか。
自転車を立てると 所々傷が付いていたものの殆ど昨日と変わり映えの無い姿だった。
買い換える必要がなくなり 安心して鍵を錠に鎖し込む。扉を引くとビクともしない。扉だけは異様に頑丈な我が家だ。
妙なところに感心しながら もう一度鍵を回すと 今度は開いた。始めからどうも開いていたようだ。

扉を開けると 人はいないようなのに 電灯が煌々と灯っている。電気代の無駄だ。
この時間には普段母は寝ているから 静まり返っているのに。スイッチを切りながら居間を見ると 誰もいない。テレビがニュースを流していて ラジオもニュースを流している。これは母の癖だ。だがその中央の座布団やクッションの山に寝転がっているはずの母はいない。両親の部屋にもいない。机や冷蔵庫に伝言もない。メールもない。
まぁ 母なら痴漢には狙われないだろうし 強盗に襲われても返り討ちにする勢いなので大丈夫だ。
およそ母親に対しての言葉ではないが 心配するだけ損するのは経験上確実なので 放置されたジュースやお菓子の空き袋 食器を片付ける。芸術といってもいい程見事に山から手が届き 重なってもいない。
広げられた新聞と雑誌以外の物が片付けられようとする中 インターホンがキャスターの声を縫って鳴り響いた。かなり乱暴だったが 何かあったのかと思い 手を止め 玄関に進む。

扉を開けると圧し掛かられた。

「透路~!どうしようっ!お母さん困っちゃったぁ~!!」

耳元で喚いている母は 酔っているのか 感情的な声を出している。自分より背の高い母の肩越しに父がおろおろして何かを背負っているのが見えた。しかもその何かは動いていた。

「えー・・・何が?」

困っちゃった困っちゃったとしか言わない母がぐりぐり頭を押し付けるので肩と首筋が痛い。父に尋ねると 困った顔のまま体を注意深く横に向けた。すると茶色っぽい白のふわふわしたものが見えた。何かと思えばそれは人だった。茶色っぽい白のふわふわしたものはその人の髪の毛で 橙に似た淡い杏色のカーディガンから伸びる手は青白い。そして白い手はペンを握って父の背中に何かを書いていた。勿論父の服に書いている訳ではなくて スケッチブックに書いている。

「父さんの背中を台にされてしまって・・・。」

困ったように笑う父だが 優し過ぎる。怒るだろう普通。

「というか、誰?」

何故そうなったかの理由を聞くより この調子だと家にいれるだろう少女の素性を聞くのが先決な気がした。だけれど父は力なく笑うばかりで 答えようとしない。仕方なく母に聞こうとするが 知らない間に立ったまま器用に寝ていた。
本当に俺の親なのか。俺はもっと繊細だぞ。
取り敢えず無理矢理母を担ぐと 同じようにしている父と家に入った。
少女はまだペンを止めることなく 一心不乱に書き殴っている。とりつかたように書いている少女は少し恐ろしい。
まるで未知との遭遇だった。
スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿

Comment
管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。