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冬眠する人間に毒杯を捧げる

前にも後にも動ける
右にも左にも余剰はある
上下はおいといて
斜めの角度が幾らだろうが平面上に動くには足りた

今いる位置の居心地の良さに感激の余り涙が出そうだ 温い羽毛布団を被っていた 部屋に篭る 鍵もないのに誰もやってこない過剰な安心感 孤独に優越 机は上にある雑誌ごと埃まみれでメモが眠る やらなければならないことを書き出したメモは眠っている やらなければならないことは眠っていない 敵は外だった 外は自分以外であり親であり弟妹であり兄姉であり親戚であり友であり教師であり同期であり先輩であり後輩でありお隣りであり他人であり社会であり世界であり 味方は鍵のない部屋だけである 体臭が移っているはずの布団やら積み上げた漫画やら整理した小説やら溢れそうなごみ箱やら食いかけの煎餅やら脱ぎ散らかして洗って畳んでそのままのTシャツやら自分用のココアの粉やら 味方は壁の内側にある 壁の外は寒かった 寒くて熱くて痛くて気持ちいいものから何かしら逃げるには篭城するしかない 味方は部屋だけだった 襖一枚 ガラス一枚 壁一枚 薄っぺらな中で垢まみれにして取り込んだ味方に囲まれて夜中だけの満ち溢れた安堵を謳歌する 一番近い外から侵攻してくるものがない時間帯をとろけた瞼ではむ

甘ったれにはこんなもんで十分だ
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